• 土肥動物病院

マダニが媒介する病気

春をすっ飛ばして夏が来たような気候が続いております。

非常に暑い日が続いておりますので、飼い主様だけではなく、ワンちゃん、ネコちゃんも日中のお散歩は避ける様にしていただいて、熱中症には十分ご注意くださいね。


さて、今回のブログはマダニについてお話させて頂きたいと思います。


マダニは、山、草、畑、公園や河川敷の草村などに潜み、そばに通りかかった動物や人に寄生する機会を狙っています。マダニにはハラー氏管と呼ばれる感覚器を持っており、動物の体温、振動、二酸化炭素などを感知し、感知した動物の体表へ寄生します。


寄生したマダニは幼ダニ・若ダニは発育のため、成ダニは産卵のために吸血します。吸血した際にマダニが持っている細菌・ウイルスが感染することで動物に重篤な感染症を引き起こす場合があります。

成ダニの発生は春が多く、秋に幼ダニ・若ダニの発生が多いため、春と秋に2度の感染のピークがあります。また、越冬するダニもいるため、冬でも寄生する可能性があります。


マダニに寄生された場合、アレルギー性皮膚炎、ダニ麻痺症を引き起こすことがあり、多量に寄生した場合には貧血を引き起こすこともあります。


マダニが媒介する感染症には急性の貧血を引き起こすバベシア症や日本紅斑熱、ライム病、Q熱、エールリヒア症、重症熱性血小板減少症(SFTS)などがあり、これらの病気は人にも感染する場合があります。


特にSFTSは2010年代に発見され、日本での発生も確認された新興感染症です。マダニからの媒介だけではなく、SFTSウイルスに感染した犬・猫からの感染も確認されています。

SFTSはイヌではそのほとんどが不顕性感染(症状は出さないが、ウイルスに感染した状態)とされていますが、ネコはそのほとんどが顕性感染(症状がある)と言われています。また、感染した場合には現段階では有効な治療がなく、致死的な状況になる場合がほとんどです。

また、人に感染した場合も発熱や血小板の減少など重篤な症状を引き起こし、報告によっては致死率は30%にのぼると言われています。


人にとっても非常に危険であるマダニ媒介の感染症であるため、大切な家族であるワンちゃん、ネコちゃんだけでなく、ご自身の身を守るために徹底したマダニ予防を行いましょう。

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